あまぐも通信 2024年12月第1週 vol.25

あまぐも通信 2024年12月第1週 vol.25

12月に入り、ようやく寒くなってきました。例年だと11月ごろの気候という感じがしており、やはり2週間~1か月くらい季節がずれているような感覚です。今年は夏が長かったのですが、秋も長く楽しめた気がして、いつもと違う気候に首をかしげながらも、紅葉や心地よい風を満喫できました。

さて、12月になると強い霜が降りるようになって、葉物野菜に味が乗ってきました。霜に何回か当たった野沢菜を収穫し、毎年恒例の野沢菜漬けをつくりました。

ぴたらファームでは10年以上、毎年野沢菜づけを造っており、メインは生姜醤油漬けと塩漬けの2種類です。雨土人となった今年も、変わらないいつものレシピで仕込みました。干し柿を造ったときに剥いた皮を干しておき、一緒に漬けこみました。甘みと香りが乗ります。

ファーム時代のメンバーに加え、今年に入って新たにご縁のあった仲間たちに声をかけると何人かが集まってくれ、野沢菜を刻んだりショウガを刻んだり手を動かしながら、賑やかに楽しく手仕事が進みました。

手を動かしていると自然と会話が生まれて、初めましての人同士も気楽に会話が弾み、新しいつながりが生まれたりします。

昔から行われてきた農的な手仕事という行為を通して、人と人とが繋がって、出来上がったおいしいものやうつくしいものを分かち合うことができます。昔から脈々と受け継がれてきた、この素晴らしい豊かな文化を、次世代にもつなげていくことがとても大事だと思っています。

12月のお漬物漬ける会シリーズ第2弾は、12月21日(土)に、ぴたら村にて開催します。赤カブや大根の漬物を仕込む予定です。みんなで一緒に漬けこんで、出来上がりをシェアしましょう♪

参加ご希望の方はメールかSNSにてお問合せください。

 

畑のようす

 

大根やヤーコンを掘り上げ、土に埋めて貯蔵しました。 大根は葉を切り落としてから首の方を下にして、お互いがくっつかないように少し間をあけて並べていき、最後に土を20㎝程かけます。

首を下にするのは、葉の切り口から再び芽が出てきにくいようにするためです。芽が出るとエネルギーを消費し、大根の味が落ちてしまいます。お互いがくっつかないようにする理由は、大根は腐りやすく、一つが腐り始めるとくっついた大根も腐ってしまうためです。土を20㎝かけるのは、寒冷地ならではかと思いますが、土の表面20㎝ほどが凍り付いてしまうため、それより下に大根を埋めておく必要があるからです。

大根を埋めた穴にはさらに屋根をつけて雨よけをしますが、竹を使って屋根をつくっています。自宅の敷地内に立派な竹林があり、竹材は豊富にあります。最近は薪置き場や藁置き場など、なんでも竹で作ってみていますが、とても頑丈でまっすぐで、好きな太さが選べ、3年たてば新しい竹が切れるという、素晴らしい建築資材だということを再確認しています。農家的には、竹を使いこなせればほとんどの仕事が「竹だけ」できてしまうのではないかと思うほどです。やがては朽ちて、燃やせば炭になって米や野菜を育て、土壌の環境を良好に保ってくれる、まさに救世主のような植物。竹の利用が日本でもっともっと増えていくことを願っています。

 

・野菜セットの定期便、新規ご注文受付中です。

ご好評いただいている野菜セットの定期便。まだ空きがありますので、お友達やご家族、同僚の方など、是非ご紹介ください。

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