あまぐも通信 2024年6月第2週 vol.2 【馬耕体験会報告】

あまぐも通信 2024年6月第2週 vol.2 【馬耕体験会報告】

夏野菜の植え付けを無事に一通り終えて、今週末はわれわれ雨土人主宰、2日間の【農耕馬イベント】を開催しました。天候にも恵まれ、総勢16人の愛すべきボランティアの仲間にも恵まれ、たくさんの参加者の方々と共に、昔は当たり前だった「馬と暮らすこと」とはなんなのか?を探る旅に出てみました。会場は山梨県北杜市ぴたら村。1日目は馬が引く馬車に乗せてもらったり、背中に乗せてもらったりしながら、風光明媚な白州町横手エリアで昔ながらの農村風景が残るコースを散策しました。

 

2日目は水を張った田植え前の田んぼで、馬に農器具を引っ張ってもらい、後ろから泥んこになって器具を支えながらついていくという、昔行われていた馬との田んぼ仕事の体験でした。大人も子供も全身泥まみれになりながら夢中で馬についていく姿は、まさに「日本人の原風景」の様相。人間の力だけでは到底実現できないスピードで、みるみる田んぼがトロトロになっていきました。

お昼は雨土人野菜とぴたら米で、ボランティアのみんなに用意してもらいました。料理上手ばかりで、豪華!夜は持ちより料理と銘酒を囲んで、賑やかに交流会を開きました。

 

いつもお世話になっている、長野県伊那市高遠の「うまや七福」のご家族をお招きしました。家族で馬と共に自給自足的な暮らしを営む横山家のみなさんは、馬と共に田畑を耕して絆を育み、馬がいる暮らしの中に、どんな子供も心地よく過ごせる居場所を作る活動をされている、愛にあふれた人たちです。

まだ機械が無かった時代、馬などの大型動物の力なしには、たくさんの人を養っていくことはできませんでした。馬の存在のおかげで、たくさんの仲間と共に満ち足りた食事ができ、心豊かな生活を送ることができる。そんな時代があったからこそ、現代でも、馬がその場にいるだけで空気がゆるみ、人が自然と集まり、初めて会う人同士がすぐに打ち解け合うことができるのかもしれません。

現在残る多くの古民家には、馬を飼う部屋があります。南東向き、朝一番に日が入り、冬は暖かく、夏の激しい西日を遮れる部屋をあてがわれ、常に家族に見守られながら、家族同然に大切に大切にされました。人は馬を機械のように使い倒すのではなく、心のある馬のペースを大事にすれば、お互いに信頼関係を築いていくことができます。日々、人も馬も切磋琢磨して成長しながら一緒に仕事ができるようになっていく。そんな素晴らしいパートナー。馬と暮らし、馬と働く技術を守る、笑顔素敵な横山家を、今後も熱く応援していきたいと思っています。ぴたら村でも、馬を飼いたい!

 

 

うまや七福の活動は、以下のページにてうかがい知ることができます。ぜひのぞいてみてください。

うまや七福facebookページ:https://www.facebook.com/profile.php?id=100071532235098

高遠みんなの楽校Facebookページ:

https://www.facebook.com/profile.php?id=100089654581024

 

 

 さて!今週は初夏の野菜が盛りだくさんとなりました。今年の春も気候が安定せず、3月は寒く、4月は猛暑というお天気に苦労させられましたが、何とか皆さんにお届けできる野菜たちを揃えることができました。お楽しみください♪

今週の野菜セット

以下の野菜いずれか8~9種類が入ります。

今年の春先は季節外れの低温と高温に見舞われ、野菜の成長も順調とはいきませんでした。すべてのお客様にお送りできない野菜もありますので、ご了承ください

スナップエンドウ

甘くて味の濃いさやえんどうです。筋をとってからさっと色よく茹でて、サラダやお浸しで。炒め物や天ぷらも美味です!

 

 

新玉ねぎ

今年は何故かすべての株がとう立ち(花芽がつくこと)してしまいました。そのため芯の部分が固くなってしまっているものがあります。真ん中の固い部分は取り除いてください。芯以外は柔らかく瑞々しいので、サラダが最高。シンプルに塩とお酢に漬けるととっても美味なうえ、保存が効きます。

 

 

ケール

キャベツの先祖と言われ、青汁の原料にもなるケールは、ビタミンやミネラルがとても豊富なスーパーフード。キャベツと同様刻んでサラダ、炒め物、煮物など幅広くお使いいただけます。キャベツとは一味違う食感をお楽しみください。

 

みさきキャベツ

たけのこ型のとんがりキャベツ。春のキャベツはすこしふんわりとして柔らかく、甘みがあります。油で炒めたり蒸したりして火を通せば、甘みが引き立ち大変美味。脇役の千切りキャベツもメインと肩を並べる美味しさです。

 

 

 

 

 

コールラビ

コール(キャベツ)とラビ(かぶ)の合いの子と言われる、珍しい野菜。皮は固いので厚めに剥けば、中は柔らかくジューシー。キャベツの香りとかぶの食感を味わえます。

 

 

水菜

細い茎のシャキシャキ食感が特徴の京野菜。繊維が固めなので塩もみして少ししんなりさせてサラダに。汁の具や、煮物などに色と食感のアクセントを添えられます。

 

 

こかぶ

甘くて瑞々しいこかぶ♪実の部分も葉の部分も大変美味です。薄くスライスして塩もみすると柔らかく、少し厚めに切ってフライパンでじっくり焼くと、ジュワッとジューシー。葉は塩もみするだけでも美味しくいただけます。

ズッキーニ

勢いが乗ってきたズッキーニ。輪切りにしてソテー、薄切りにしてサラダ、塩もみするだけでも逸品に。すりおろしてパンケーキの生地に混ぜるという方法もあります。

 

 

大根の引き菜

成長途中の大根は、少しづつ間引きをして楽しみながら育てています。最後の間引きは大根が少し太り始めた今。まだ葉も柔らかいので、塩もみしたり、刻んでごま油で炒めてふりかけのようにしても◎。

サニーレタス

柔らかな食感と美しい色が特徴のレタスです。サラダに最適。火を通すのも個人的には好きで、中華風の炒め物やスープ、チャーハンの仕上げに入れて炒めると油が絡んでおいしいのです。

 

 

 

スティックブロッコリー

伸びてきた花芽を次々に収穫することができる、便利なブロッコリーです。細長い茎は柔らかく、コリコリとした食感を楽しめます。スティック状なので、そのまま軽く塩で蒸して、マヨやソースにディップ。お料理の付け合わせにも。

ニラ

自然栽培のニラは薫り高く、しっかりとした食感。存在感があります。炒め物の香りづけに。刻んで醤油に漬けると保存が効き、ごはんのお供など何かと便利なニラ醤油になります。

 

 

春菊

生で食べても苦みが少ない!とご好評いただいている春菊は、適当にちぎってシンプルなドレッシングをさっとかけるだけで、豊かな香りを楽しめる逸品に。白和えやみそ汁も格別です。

おかのり

「陸海苔」と書いておかのり。その名の通り、ほのかに海苔の香りがする野菜です。生のまま刻むとねばねばして、トロトロ食感を楽しめます。天ぷらもおススメです♪

 

 おまけ:ラベンダー 紫色の美しい色と、リラックス効果のある香り。お風呂に入れて楽しんだり、そのまま壁にかけてドライフラワーに。乾燥後はポプリに入れたり、洋服箪笥に入れれば香りを長く楽しめます。

 

畑のようす

暑かった5月下旬に夏野菜を植えてから、 気候が一転、肌寒く感じるくらい涼しい日が続きました。ナス、ピーマン、きゅうりは少し縮こまり気味でしたが、ようやく徐々に気温が上がってきて、枝葉を大きく伸ばし始めています。冷涼な気候を好むトマトやズッキーには順調。トマトは小さな実がつき始めて、収穫が楽しみです。キュウリやトマトを支柱やネットに麻ひもで誘引して成長をサポートします。野菜の畝の間の通路に蒔いた牧草が、雑草の代わりに大きく育ってきて、多様な生物が棲める環境が整ってきています。この後は、空芯菜やツルムラサキなど、夏の葉物野菜のうえつけを進めていきます。

玉ねぎの葉が倒れてきたので、そろそろ収穫です。収穫後は吊るして乾燥させ、冬まで保存します。ジャガイモは花が咲いてきました。4種類のジャガイモを育てていて、花の色の違いを楽しめます。

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