ここ数日は北杜市も日中蒸し暑く、ゲリラ豪雨のような激しい夕立があったりと、まさに七十二候の「土潤溽暑」(つちうるおいてむしあつし)というお天気です。ただ、夕方日が落ちるとスッと涼しくなってきて、夜寝るときは今のところ冷房は要らないくらい。朝方は一枚薄い毛布を掛けたいくらいの気温になります。夏場の夜の涼しさは、標高の高い北杜市に住んでいて、とても魅力的に感じるポイントです。
この昼と夜の気温の差は、夏の野菜にとっては少し厳しい条件。自らの身を守ろうと根を長く伸ばし、様々なミネラルを土壌から吸収して強い体を作ろうとします。その結果、野菜の味が濃くなり、深い味わいが生まれます。
抵抗力の強い野菜を食べると、身体にも抵抗力がついてきます。激しい暑さや冷房で体が弱ってしまうこの時期、食べ物に気をつけて、しっかりと体調管理をして、夏を楽しみましょう!
さて、今週の野菜セットの内容です。
今週の野菜セット
以下の野菜いずれか8~9種類が入ります。
新ジャガイモ 掘りたての新じゃが!黄金色の緻密な肉質が特徴の、ホッカイコガネという品種です。フライドポテトにすると、トロリとして香り豊か。煮崩れしないのでカレーやシチュー、おでんに加えれば深い旨味を楽しめます♪ |
インゲン 長年種を繋いでいる、越谷インゲンという品種です。大きめで収穫しても柔らかく、適度な歯ごたえとほのかな甘みがおいしい、昔ながらのインゲンです。色よくゆでて味噌やマヨネーズにディップすれば、インゲンの香りを楽しめます。天ぷらや炒め物も◎ |
なす 今年は木ばかりが大きくなってなかなか実がたくさんついてくれませんが、味は絶品。現在では希少になっている「真黒なす」(しんくろなす)という品種です。油との相性が非常によく、定番の揚げ物やみそ炒めが美味。生食もほのかな甘みがあり塩もみして一晩浅漬けにするとコリコリとおいしいお漬物になります♪ |
コリンキー 目の覚めるようなレモンイエローが魅力の、かぼちゃの仲間です。生のままで皮も種も食べられるので、薄切りや細切りにしてサラダに。ローストしたり、煮物も美味です。独特の香りがあり、クセになりますよ♪ |
きゅうり 少しづつ穫れ始めたきゅうり!夏の定番です。水分少なめのコリコリと歯ごたえのあるきゅうりです。丸のまま味噌をつけてかじるのが最高。刻んで塩もみして水を切ってからサラダに加えたり、酢味噌あえにしたり。 |
モロヘイヤ 栄養価が非常に高いネバネバ野菜で、暑さでばてた体に、高い疲労回復効果が♪茎から葉をとってさっと茹でてから刻むと、ネバネバが出てきます。納豆と和えたりトマトに絡ませて。スープに入れる場合は下茹では不要。とろとろとしたおいしいスープになります。 |
人参 今年はゆっくりと育っている人参。小さめですが、薫り高く甘みの詰まった人参ができました。コリコリと柔らかい人参は、火をじっくり通すことで甘みが増します。ソテーやロースト、衣をつけて人参カツも美味です。葉は筋が固いので、柔らかい葉先の部分だけご利用ください。 |
ミニトマト 赤い固定種「ステラ」ミニトマトと、黒みがかったピンク色のブラックチェリートマトの二種類が入ります。輸送の都合上、熟しきっていないトマトもありますので、おいしそうな色になるのを待ってお楽しみください。そのままほおばってよし、みそ汁に入れてよし、煮詰めてトマトソースもよし。 |
エゴマの葉 紫蘇の葉に似ていますが…エゴマ油が穫れるあのエゴマの葉は、韓国では焼肉を巻くのに利用されています。生の葉に焼肉とタレを巻けば、食欲倍増まちがいなし。保存容器に生の葉と、葉が浸るくらいの醤油を入れて3日ほど醤油漬けにすると、ごはんがもりもり進みます。 |
青しそ 日本の夏の定番ハーブと言えばこれ。そのまま刻んで薬味にどうぞ。醤油漬けにすると、とてつもなくご飯が進みます! |
ピーマン&万願寺 今年はなんだか穫れ始めが遅れているナス、ピーマン、万願寺唐辛子。ようやく少しずつ穫れてきました!いち早く皆さんのもとへお届けしたく、少しずつですが入っています。ピーマンはえぐみが少なく、生で食べてもおいしい!肉詰めや煮物も美味しいですよ。万願寺唐辛子はうちではバーベキューの定番。丸ごと焼いて、タレをつけて甘みと香りをお楽しみください♪自家採種の過程で形が変わったピーマンも入っていますが、おいしくお召し上がりいただけます。 |
大玉トマト 自家採種を続けている「世界一」という品種の大玉トマトです。瑞々しく甘みがあり、おもわずかぶりつきたくなるおいしさ。サラダやマリネ、モッツァレラチーズとバジルと合わせてオリーブオイルと塩をぱらり(カプレッツェ)。衣をつけて揚げる、ジューシーなトマトカツも逸品です。 |
![]() ツルムラサキ 英語で「インディアン・スピナッチ」(インドほうれん草)と呼ばれていて、ほうれん草のようにミネラル豊富。使い方はほうれん草と同じで、炒めものやみそ汁、和え物など、和洋問わず使えます。ゆでてから刻むとトロトロとするのが特徴で、夏のつかれた胃袋を元気にしてくれます。トマトと卵と鰹節と一緒に炒めるのが、個人的に好きです。 |
空芯菜 その名の通り、茎の中心部が空洞になっている野菜です。東南アジアではとてもよく食べられていて、主に炒め物にして利用されています。ニンニク、唐辛子、ナンプラーでシンプルに味付けすれば、コリコリとした楽しい食感と特有の風味を楽しめます。萎れやすいので、元気がなくなってきたら根元を少し切って水に差しておくとシャキッとします。 |
おまけ:季節のお花 種から苗を作って育てている、様々な種類の花の中から、ほんの一部ですがおまけに添えさせていただきます。花瓶にさしてお楽しみください。オーガニックなので花びらをお風呂に散らして癒されるのもいいでしょう。 |
畑のようす
日中の日照りと高温で畑が乾燥するので、野菜の株元に敷草を敷きます。こうすることで激しい夕立の際も水と一緒に土が流されにくくなり、野菜の根も元気に張ることができます。ただ、草を敷く前に草とりを済ませておくのも大事。草の隙間から雑草が伸びてきて、敷草のおかげで元気に育ってしまうこともあります。
梅雨の間にタネを蒔いた人参が成長してきました。葉が3枚ほど出てきたので、密集しているところを間引いてあげます。セリ科の人参は「競り合って」育つのが好きなようなので、適度に隣の株との距離を保ちながら間引いていきます。成長に伴ってまた密になってくるので、何度か間引きする必要があります。間引いた人参は葉が柔らかく、かき揚げにするとこれまた最高なのです♪
日中の暑い時間帯は無理に畑仕事はせず、室内や日陰でできる仕事を選ぶか、思い切って休みます。先日はつけている梅干しに赤しそを足しました。朝のうちに収穫した赤しその葉っぱを茎から取って塩でもみ、アクを絞って梅の上に敷き詰めます。梅から上がった梅酢が赤しそに触れたとたん、ピンク色に染まっていくさまが何とも涼し気で楽しい瞬間です。本来は今頃が干すタイミングですが、今年は遅れて、もう少し後に干したいと思います。
春の間に収穫していたスティックブロッコリーの根元を切って片付けたところから、また新しい芽が出てきました!いまから育てれば秋の収穫に間に合いそうです♪ブロッコリーの生命力の強さに驚かされます。
お知らせ
・贈り物として好評をいただいている、オーガニックガーデンブーケを販売中です。
当ページの【商品】タブからご覧いただけます。野菜セットと同梱可能。是非覗いてみてください。
化学肥料や農薬を使わずに、
様々な野菜や草や虫達がいる畑で育てた季節のお花をメインに、
ハーブや宿根草や枝物を添えたオーガニックガーデンブーケを
北杜市の土と風の香りと共にお届けします。
お花屋さんではあまり見かけないお花の種類や、
目立ちすぎないけれど小宇宙のような小花や、自然な姿のお花たちをメインに、
普段の暮らしに気取らずに飾れる花束です。
・たくさん穫れる野菜の単品購入を承っております
現在は掘りたてのじゃがいもが豊作。【商品】タブより、追加購入していただけます。たっぷりの野菜で、普段のお料理がさらに充実しますように。
・野菜セットの定期便、新規ご注文受付中です。
ご好評いただいている野菜セットの定期便。まだ空きがありますので、お友達やご家族、同僚の方など、是非ご紹介ください。