今年はいつもと違い、日中は春のような暖かさで、すでに体が活発に動きたがっている一月です。いつもなら凍り付いて耕せない畑も部分的にしか凍っておらず、畑の準備でも始めようかなあと考えてしまいます。
農家をしていると、気候が目に見えて「極端になっている」という気がします。暑くて乾燥した日が続いたと思えば、ゲリラ豪雨のような激しい雨。冬なのに暖かい日が続くなーと思えば、急な寒波と豪雪。かと思えば異常に暖かい日があったり。。
野菜の値段(特にキャベツが話題になっていますね)が高騰していますが、今売られている野菜は昨年の夏~秋に種まきして育てられた野菜がほとんどです。昨年秋まで長引いた高温と乾燥の影響をもろに受けているのでしょう。
スーパーに売られている大量生産の野菜の場合、直売ではなく卸し売りがほとんどであるため、卸先の条件の関係で野菜の出来不出来がもろに影響します。玉が小さかったりして納品ロットが少なかったりすると、その分マージンが上がり、店頭価格が吊り上がるシステムです。
そもそも大量に作って大量に売るというスタイルでは、一度にまとまった量を売る必要がある為、システムに頼らざるを得ない環境なんですね。。
何が言いたいかというと、
小規模農家と繋がることが一番。
ということです。
小規模農家の場合、直売であることが多いので野菜の価格の変動はほとんどありません。野菜の出来不出来はもちろんあるので、欲しい野菜が確実に手に入るとは限りませんが、農家と話をしたりする中で、それも自然の摂理の一つか、、と納得することができたり。代わりに売ってもらった野菜が思わぬ新しい出会いであったり。。
「0か100か」ではなく、「自然の揺らぎ」も、農家を通して感じながら、安定した価格で野菜を購入することができて、支払った金額はほぼ全て、その農家を応援することにつながる。つながりが深くなれば、余剰の野菜をおまけしたくなるのも農家の性。何かあったときに助けたくなるのも、親しい間柄の人々です。
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先日は、お味噌の手入れをしました。
昨年の今頃、仲間を集めてみんなで仕込んだ共同味噌。
子供も大人も一緒に触れて仕込んだ味噌は、まだ1年目で若いながらも、甘みがあり深い味わいが出ていました。仕込み量が1樽50㎏と多いのと、寒冷地で気温が低いことから、ゆっくりじっくり醗酵が進むため、1年経った現在もまだ黄色みがかった色です。
一番上に敷き詰めたアオキの葉。真黒になっていて、カビをほぼ完全に防いでくれていました。味噌の防カビに笹の葉が使われることが多いのですが、北杜市では大きな笹の葉が少ないため、もう10年以上、手近に生えているアオキの葉を使ってみています。
アオキの葉と、少し表面に見えるカビをとりのぞいて、いよいよ天地返しです。上の方にある味噌を下の方に、下の方の味噌を上の方に返します。塩分は重力で下の方に移動してしまうため、塩分を均一にする意味があるのと、味噌が空気と人の手に触れることで多様な菌が活動し、醗酵の促進と、より味に深みが出る効果があります。とくに子どもの常在菌は最高。2歳児もお手伝いしてくれたので、期待大です!
お昼ご飯は天地返ししたお味噌でお味噌汁と釜戸でご飯とお漬物!若いお味噌ならではのさっぱりとした味わいで、たくさん食べられました♪
農家と繋がったり、農的暮らしを始めるきっかけづくり、自然と繋がりながら仲間を作りたい方、ぴたら村の村民募集中ですので、是非説明会などご参加ください♪