あまぐも通信 2024年9月第2週 vol.14

あまぐも通信 2024年9月第2週 vol.14

 

先週は鎌倉で行われたイベントに参加するためにプチ帰省をしており、ブログ更新をお休みしてしまいましたが、また張り切ってこちらの様子を綴りたいと思います。
いよいよ秋!と思いきや暑い日が続いていますが、自然の中では着実に秋の便りが届き始めています。
まずは秋の代名詞、栗。
近所の農家さんが所有している広い栗林に栗を拾いに行きました。
栗のイガを足でこじ開けながら、中の栗の実を取り出して拾います。
立派な栗の木が立ち並ぶ栗林はスーッとすずしく、栗拾いがはかどります。
猿が栗を狙ってやってきているようで、農家さんは猿との競争だと言っていました。
たくさん穫れたので、茹で栗にして冷凍保存しています。
ホクホクして、そのままサラダやパスタの具材にしたり、栗ご飯にしたり、娘も大好きで、おやつには最高です。
簡単で上手な栗の茹で方を書いておきます。
1.生栗を水に1時間くらい浸す。虫殺しとアク抜きのため。
2.水に塩を一つまみ入れて火にかけ、沸騰したら栗を入れる。
3.中火で茹で、10分経ったら弱火にして20分ほど茹でる。
4.ざるに揚げて冷ましたら、包丁で栗のお尻の端を切り、そこをきっかけに側面の鬼皮も剥く。
5.渋皮も同じようにお尻から側面に向かって剥く。
栗が手に入った際はぜひ試してみてください^^
先週は鎌倉駅の近くで「シェアリビングスペース」という新しい試みをされているNIHOさんにて行われた、防災ワークショップに参加してきました。
鎌倉での被災を想定して、山梨から炊き出しに駆け付けたぴたらメーンバーとして呼ばれました。ぴたら村メンバーと共に野菜とお米を持って駆け付け、野菜たっぷりカレーをふるまいました。
防災ワークショップでは防災士の方と一緒に津波や地震に遭ったときにどのように行動するか、色々な被災場所を想定してシミュレーションをしました。防災食を食べてみたり防災用アルミシートを実際に使って使用感を試してみたりと、和やかながらも真剣に取り組む時間になりました。
普段の暮らしの中では被災したときのことを考えることはほとんどなく、自分も防災バッグを用意しているだけなのですが、皆で集まって話してみると、実際にどんなことが起こり、自分がどんな状態になりうるか、イメージが湧いてきました。

防災士の方はフリーで活動している方で、各地で防災訓練の講師をされていたり、インスタグラム(まこぴ|防災をHappyに伝える防災士(@makopi_to_bosai) • Instagram写真と動画)で暮らしの中の防災のことを楽しく発信されています。

農家として参加した感想としては、「防災と農はとても密接に繋がっている」ということを感じました。

普段から自分で野菜を作ったり、近くの農家さんや遠くの農家さんとのつながりを築いておく。普段から食糧生産に何らかの形で繋がっておくことで、天災により食糧不足に陥ってしまった時でも、生きていくのに絶対に必要な食糧は、農家とのつながりのある人から優先的に供給されていくことになるでしょう。農家的にも、普段からお世話になっている人に、いち早く手を差し伸べたいと思うものです。

「繋がり」が大事なのは農家だけではなく、近隣の人とのつながりもとても大切です。震災で家に帰れなくなったり、家が倒壊してしまったときに駆け込める場所。それは普段からお互いに何かと助け合ったり、お世話になっている信頼できる仲間や、隣人かもしれません。何でも買えば手に入る現代、なかなかちょっとしたことで助けあうということが生まれにくい時代ですが、なにかしら自分が気になることや必要なことや趣味でも、なにかしらのコミュニティに所属してお互いに助け合ったりすることが、何かあったときの大きな助け合いに繋がります。

これがシンプルで一番効果的な「防災」なのではないかなとおもいます。

 

 

さて、今週の野菜セットの内容です。

今週の野菜セット

以下の野菜いずれか8~9種類が入ります。

ゴーヤ

涼しい気候のため毎年穫れ始めは夏の終わりになりがちなゴーヤ。新鮮なゴーヤは苦みが少なく、塩もみしてギュッと絞れば生でも美味。ポン酢や鰹節でさっぱりと。ワタを取らずにそのままワタごと天ぷらも美味です!

インゲン

長年種を繋いでいる、越谷インゲンという品種です。大きめで収穫しても柔らかく、適度な歯ごたえとほのかな甘みがおいしい、昔ながらのインゲンです。色よくゆでて味噌やマヨネーズにディップすれば、インゲンの香りを楽しめます。天ぷらや炒め物も◎

 

なす

雨が多いおかげでようやくピークを迎えました。現在では希少になっている「真黒なす」(しんくろなす)という品種です。油との相性が非常によく、定番の揚げ物やみそ炒めが美味。皮が柔らかいので生食も!ほのかな甘みがあり塩もみして浅漬けにするとコリコリとおいしいお漬物になります♪

緑色のナスは青ナスという、火を入れると果肉がトロ―リおいしいナスです。おすすめは唐揚げ。塩で水を切ってから唐揚げダレに10分ほど漬け込み、片栗粉をまぶして揚げるだけ。これが本当に最高なので、是非お試しください!

 

コリンキー

目の覚めるようなレモンイエローが魅力の、かぼちゃの仲間です。生のままで皮も種も食べられるので、薄切りや細切りにしてサラダに。ローストしたり、煮物も美味です。独特の香りがあり、クセになりますよ♪

 

十六ササゲ

ながーいインゲンのような野菜はササゲという、マメ科の野菜です。柔らかくてスジが無いので、インゲンと同じように使えます。ササゲ特有の風味があり、茹でてから切り分けて和え物、お浸し、炒め物、煮物、天ぷらなどでおいしくいただけます♪

 

モロヘイヤ

栄養価が非常に高いネバネバ野菜で、暑さでばてた体に、高い疲労回復効果が♪茎から葉をとってさっと茹でてから刻むと、ネバネバが出てきます。納豆と和えたりトマトに絡ませて。スープに入れる場合は下茹では不要。とろとろとしたおいしいスープになります。

 

じゃがいも

※表面に虫食いがあり、その部分が黒くなってしまっていますので、取り除いてお召し上がりください。虫食いがある分増量してお届けしております。ご了承ください。

十勝コガネという品種で、じゃがいも界の中では万能・堅実という印象。煮ても焼いても上げてもとても美味しく、貯蔵性が高いので重宝しています。丸ごと茹でてからじゃがいもに割れ目ができる程度に軽く潰し、オイルやバターをかけて焦げ目がつく程度にローストする料理が好きです。

ミニトマト

赤い固定種「ステラ」ミニトマトと、黒みがかったピンク色のブラックチェリートマトの二種類が入ります。輸送の都合上、熟しきっていないトマトもありますので、おいしそうな色になるのを待ってお楽しみください。そのままほおばってよし、みそ汁に入れてよし、煮詰めてトマトソースもよし。

 

きゅうり

間が空いてしまったきゅうりの2作目が、すこしづつ穫れ始めてきました。水分が少なめで身が締まり、パリッと歯切れのよい昔ながらのきゅうりです。味が濃く、シンプルな味付けで十分。味噌をつけてそのままパリッと。浅漬けや塩もみ、天ぷらも美味。

青しそ

日本の夏の定番ハーブと言えばこれ。そのまま刻んで薬味にどうぞ。醤油漬けにすると、とてつもなくご飯が進みます!

 

 

ピーマン&万願寺

ピーマンはえぐみが少なく、生で食べてもおいしい!肉詰めや煮物も美味しいですよ。万願寺唐辛子はうちではバーベキューの定番。丸ごと焦げ目がつくくらい焼いて、タレをつけて甘みと香りをお楽しみください♪焼き浸しや揚げ浸し、煮浸しも美味です。クリーム色の変わった色のピーマンは苦みがほとんどなく、生で食べてもさっぱりとしてどこかフローラルな香り。真っ赤で小さなスイートペッパーも入っています。甘くてフルーツのようで、生で食べてよし、オムレツに混ぜても色が映えます。

 

ビーツ

食べる血液と呼ばれるほど栄養、ミネラルが豊富で造血作用や抗酸化作用があります。小さめに切って柔らかくなるまで茹でてから様々な料理の彩りとして。真っ赤になったゆで汁も栄養満点なので是非ご利用ください。その他炒め物やスープ、薄くスライスして生のままサラダの彩りに。皮を剥かずに丸ごと茹で、串がスッと刺さるまで柔らかくした後に皮を剥き、刻んでサラダにすると、栄養が流出せずにしっかり摂取できます。

 

 

ツルムラサキ

英語で「インディアン・スピナッチ」(インドほうれん草)と呼ばれていて、ほうれん草のようにミネラル豊富。使い方はほうれん草と同じで、炒めものやみそ汁、和え物など、和洋問わず使えます。ゆでてから刻むとトロトロとするのが特徴で、夏のつかれた胃袋を元気にしてくれます。トマトと卵と鰹節と一緒に炒めるのが、個人的に好きです。

空芯菜

その名の通り、茎の中心部が空洞になっている野菜です。東南アジアではとてもよく食べられていて、主に炒め物にして利用されています。ニンニク、唐辛子、ナンプラーでシンプルに味付けすれば、コリコリとした楽しい食感と特有の風味を楽しめます。萎れやすいので、元気がなくなってきたら根元を少し切って水に差しておくとシャキッとします。

 

 おまけ:穂紫蘇

青しその穂が出てきました。フローラルな紫蘇の香りを楽しめます。飾ってよし。お料理に飾れば薬味にもなります。天ぷらや、醤油漬けも。

 

 

畑のようす

種まきや苗の植え付けが一通り終わり、狭いポットから広い畑に引っ越しした野菜たちは、待ってましたと言わんばかりにぐんぐん成長しています。

野菜の周りにも、野菜に負けるか!と草たちが一斉に芽を出し始めました。野菜も草も、小さいうちはかわいいもの。しかし油断していると、野菜はあっという間に草に飲み込まれてしまいます。そもそも雑草のみなさんは何千年も前から日本のこの地で種を繋ぎ、適応してきた先住民。野菜の歴史は草に比べるととても浅く、農家の助けなしにはなかなか大きくなれません。

雨土人の畑では、野菜と草が程よい距離感で暮らしていけるように、最低限の手入れをしながら栽培をしています。野菜の周りの草は小さいうちに取って野菜の成長を阻まれないように、野菜に適度な刺激が生まれ生き物の住みかになるように、一定のラインを決めて草を生かしています。どこまで草を伸ばしていいか、どんなタイミングで草を刈るか。これは毎年の試行錯誤と観察の積み重ねです。

↑草の中で育つツルムラサキ

将来的には自然農のような、人がほとんど手をかけない育て方ができるようになりたいものですが、そんな日を夢見ながら、日々畑を育て、自分も育てていきます。

↑ラテンアメリカの先住民が主食として育てていたと言われているブルーコーン

今月は稲刈り!お米は順調に育っています。

稲刈りに参加してみたい方は、ご連絡ください♪

 

お知らせ

 ・贈り物として好評をいただいている、オーガニックガーデンブーケを販売中です。

当ページの【商品】タブからご覧いただけます。野菜セットと同梱可能。是非覗いてみてください。

化学肥料や農薬を使わずに、
様々な野菜や草や虫達がいる畑で育てた季節のお花をメインに、
ハーブや宿根草や枝物を添えたオーガニックガーデンブーケを
北杜市の土と風の香りと共にお届けします。

お花屋さんではあまり見かけないお花の種類や、
目立ちすぎないけれど小宇宙のような小花や、自然な姿のお花たちをメインに、
普段の暮らしに気取らずに飾れる花束です。

 

 

・野菜セットの定期便、新規ご注文受付中です。

ご好評いただいている野菜セットの定期便。まだ空きがありますので、お友達やご家族、同僚の方など、是非ご紹介ください。

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