お知らせ

あまぐも通信 2024年10月第5週 vol.21

あまぐも通信 2024年10月第5週 vol.21

しばらく続いていた晴天が一変、雨や曇りの日が多くなりました。湿度も温度もあって、なんだか春先の雨模様のような感じがします。とはいえ、先週よりは確実に気温が下がってきていて、暑さで成長が止まっていた秋冬野菜たちの勢いが、ようやく出てきました。山の紅葉もようやくちらほらと始まって、山の上の方を見ると、ああ、秋だ。と思えます。   先週はまだ暖かい陽気でしたが、干し柿づくりをしました。この辺りには昔植えられた甲州百名柿という柿の木がたくさんあり、大きな実をたわわにならせています。老木の柿の木は大きく育ち、高枝ばさみでは届かないほど。脚立に上り、木に登り、屋根に上り、高枝ばさみを使って、あの手この手で柿の実を収穫します。 2時間くらいで約200個の柿が収穫できました。 渋柿の品種である甲州百目柿は、そのままだと渋くて食べられないので、昔から干し柿にされ、冬の保存食として重宝されてきました。渋みの成分が、干されることで甘みに変わるので、干し柿には渋柿が適しているのです。 収穫した柿の実は干し柿づくり当日まで冷蔵庫で保管しました。 北杜市白州町のエコヴィレッジ、ぴたら村の敷地を借りて、農的暮らしに興味のあるママさんたちがこどもたちとともに集いました。 まず、柿のヘタについている咢(ガク)の部分を取り除きます。 次に、ピーラーを使って皮を剥いていきます。 ヘタに近い部分はナイフを使ってヘタのギリギリまできれいに剥きます。 皮がむけたら、30㎝くらいに切ったタコ糸の両端にそれぞれ括り付けます。 紐の結び方はこちらの方のブログ https://blog.goo.ne.jp/yuki_konkon_/e/0e3c7120c719f29ada01f81e532839ea を参考にさせていただいています。 全ての柿を紐にくくったら、早速吊るしたいところですが、もうひと手間。柿の表面を殺菌します。柿の表面には目に見えないカビの菌が付着していることがあり、干している間にカビが生えてきて悲しい結末になることがあります。 殺菌の仕方は知っている限りだと3種類。 ①熱湯消毒 最もポピュラーな方法かもしれません。沸いたお湯に30秒ほど浸してお湯から揚げます。 ②アルコール消毒 ホワイトリカーなどの度数の高いアルコールに浸します。 ③燻蒸消毒 プロの干し柿農家さんなど、1000個単位で作る場合は、この方法が使われます。硫黄の粉をフライパンで素焼きして出てくる煙を柿に当てることによって下記の表面をアルカリ化します。 殺菌が終わったらすぐに吊るします。 吊るす場所は、風通しが良いところがいいですね。写真のように、2つの柿が互い違いになるように吊るします。くっついているとカビの原因になります。 軒先や縁側につるせば、昔ながらの牧歌的な風景が出来上がります。 柿を日に当てると黒く変色するので、プロ農家さんは遮光して干しますが、味にはさほど変わりはないと思います。 山の近くに住む我々にとって、干し柿を干すのはなかなか一苦労です。 猿の大好物だからです。 猿は普段から偵察に来ていて、干し柿を食べるチャンスを虎視眈々と狙っています。まさに泥棒です。干したまま数日家を空けようものなら、大群でやってきてひとつ残らず食らいつくします。 とっても悲しいことなので、目立つ軒先などには絶対に干せません。目立たないところに吊るして扇風機を当てたり、工夫を凝らします。 1週間ほど順調に乾いたら、柿の表面がしわしわしてきます。 そうなったら一度、柿を揉んであげます。潰さないようにやさしく。こうすることで、柿の繊維がほぐれてトロリとした食感になるのと、乾くのも早くなります。 2週間ほど吊るして好みの固さに乾いたら、取り込みです。 そのまま保管してもいいですが、もうひと工程かけることでさらにおいしくなります。 風通しのいい場所に台を置いて、藁を敷き、干し柿を並べ、上から藁でサンドイッチします。数日置いて、白い粉が吹いてきたら完成です。これは糖質が柿の表面に出てきて粉状になる現象で、甘みが強くなり、見た目も美味しそうです。...

あまぐも通信 2024年10月第5週 vol.21

しばらく続いていた晴天が一変、雨や曇りの日が多くなりました。湿度も温度もあって、なんだか春先の雨模様のような感じがします。とはいえ、先週よりは確実に気温が下がってきていて、暑さで成長が止まっていた秋冬野菜たちの勢いが、ようやく出てきました。山の紅葉もようやくちらほらと始まって、山の上の方を見ると、ああ、秋だ。と思えます。   先週はまだ暖かい陽気でしたが、干し柿づくりをしました。この辺りには昔植えられた甲州百名柿という柿の木がたくさんあり、大きな実をたわわにならせています。老木の柿の木は大きく育ち、高枝ばさみでは届かないほど。脚立に上り、木に登り、屋根に上り、高枝ばさみを使って、あの手この手で柿の実を収穫します。 2時間くらいで約200個の柿が収穫できました。 渋柿の品種である甲州百目柿は、そのままだと渋くて食べられないので、昔から干し柿にされ、冬の保存食として重宝されてきました。渋みの成分が、干されることで甘みに変わるので、干し柿には渋柿が適しているのです。 収穫した柿の実は干し柿づくり当日まで冷蔵庫で保管しました。 北杜市白州町のエコヴィレッジ、ぴたら村の敷地を借りて、農的暮らしに興味のあるママさんたちがこどもたちとともに集いました。 まず、柿のヘタについている咢(ガク)の部分を取り除きます。 次に、ピーラーを使って皮を剥いていきます。 ヘタに近い部分はナイフを使ってヘタのギリギリまできれいに剥きます。 皮がむけたら、30㎝くらいに切ったタコ糸の両端にそれぞれ括り付けます。 紐の結び方はこちらの方のブログ https://blog.goo.ne.jp/yuki_konkon_/e/0e3c7120c719f29ada01f81e532839ea を参考にさせていただいています。 全ての柿を紐にくくったら、早速吊るしたいところですが、もうひと手間。柿の表面を殺菌します。柿の表面には目に見えないカビの菌が付着していることがあり、干している間にカビが生えてきて悲しい結末になることがあります。 殺菌の仕方は知っている限りだと3種類。 ①熱湯消毒 最もポピュラーな方法かもしれません。沸いたお湯に30秒ほど浸してお湯から揚げます。 ②アルコール消毒 ホワイトリカーなどの度数の高いアルコールに浸します。 ③燻蒸消毒 プロの干し柿農家さんなど、1000個単位で作る場合は、この方法が使われます。硫黄の粉をフライパンで素焼きして出てくる煙を柿に当てることによって下記の表面をアルカリ化します。 殺菌が終わったらすぐに吊るします。 吊るす場所は、風通しが良いところがいいですね。写真のように、2つの柿が互い違いになるように吊るします。くっついているとカビの原因になります。 軒先や縁側につるせば、昔ながらの牧歌的な風景が出来上がります。 柿を日に当てると黒く変色するので、プロ農家さんは遮光して干しますが、味にはさほど変わりはないと思います。 山の近くに住む我々にとって、干し柿を干すのはなかなか一苦労です。 猿の大好物だからです。 猿は普段から偵察に来ていて、干し柿を食べるチャンスを虎視眈々と狙っています。まさに泥棒です。干したまま数日家を空けようものなら、大群でやってきてひとつ残らず食らいつくします。 とっても悲しいことなので、目立つ軒先などには絶対に干せません。目立たないところに吊るして扇風機を当てたり、工夫を凝らします。 1週間ほど順調に乾いたら、柿の表面がしわしわしてきます。 そうなったら一度、柿を揉んであげます。潰さないようにやさしく。こうすることで、柿の繊維がほぐれてトロリとした食感になるのと、乾くのも早くなります。 2週間ほど吊るして好みの固さに乾いたら、取り込みです。 そのまま保管してもいいですが、もうひと工程かけることでさらにおいしくなります。 風通しのいい場所に台を置いて、藁を敷き、干し柿を並べ、上から藁でサンドイッチします。数日置いて、白い粉が吹いてきたら完成です。これは糖質が柿の表面に出てきて粉状になる現象で、甘みが強くなり、見た目も美味しそうです。...

あまぐも通信 2024年10月第4週 vol.20

あまぐも通信 2024年10月第4週 vol.20

こもう10月も後半に差し掛かりましたが、いまだに暖かい日がつづいていて、寒くなくて楽なのですが、いつ冬が来るのだろうか?と、なんだか不思議な気分です。寒くなっては暑くなり、野菜たちは春と勘違いして、花を咲かせ始めるほど、今年の秋はいつもと違う様子です。 とはいえ、お米の収穫が終わり、新米を味わうと、今年も一年頑張った!という充実感で、心が満たされます。お世話になった人たちの顔を思い返し、一年を振り返りたくなります。   今年のお米づくりは子どもたちとの種まきから始まりました。畑の一角に畝を作り、お米の籾を筋状に播いていきます。品種はササシグレとジャスミンライス。初めての試みでしたが、大人と小さい子供が一緒になって種まきできて、とてもいい時間となりました。大人は一生懸命、丁寧にまく傍ら、子どもたちは一か所にどっさり、はたまたランダムにバラバラと。。しかし結果は子どもたちがまいた場所の方が苗が力強い!学ばされます。。 田んぼの準備は3月ごろから、山から集めた落ち葉をまいて米ぬかを振り、月1回開催している竹炭焼きの会で焼いた炭と、養土藻(かんてんぱぱの海藻堆肥)を撒いて荒起こしをしました。田植えの直前の植え代掻きは、うまや七福さんをお招きして、馬と共に代掻きをする体験会を開きました。大人も子どもも専用の道具を支え、馬と息を合わせて田を耕しました。騒音も振動も無い心地よさを感じ、石油の無かった時代に想いを馳せ、田植えの準備が整いました。 1週間後、いよいよ田植えです。畑の土にしっかりと根を張り立派に育った苗を掘り取り、一本づつ手で植えていきました。大人は真剣に、子どもたちは遊びまわりながらも、たまに大人の真似をして植えてみたり。。子どもは大人の背中を見て、自分のペースで学んでいくように思います、大人に押し付けられるよりも、自発的に動く方が圧倒的に得るものが多いですね。だからこそ、仕事の場にも子どもが遊べるよはくを作ってあげることは、とても大事なことだと思います。 3度のチェーン除草と2回の田車除草を経てお米は順調に育ち、いよいよ収穫。馬のうんちも加わったおかげか、とてもよく育って、約300㎏のお米が収穫できました。 じっくりと天日で干してから脱穀。早速精米して、初の新米はもちろん薪で炊きます。サンマも炭で焼いて、堪能しました。新米というのは本当においしく、おかず無しで何杯でもいけてしまうのです。。娘もおいしいおいしいといつも以上の食欲。特別です。 仲間のOKOME CRAFTのあつきくん(https://ame-tsuchi-hito.com/pages/partner)が作っているお米が受注開始となりました。ご希望の方は、お問い合わせください。 今シーズンもラストスパート!新米を食べて、頑張りましょう!   さて、今週の野菜セットの内容です。夏野菜はいよいよ終わりを迎え始め、秋冬の野菜が揃い始めました。 今週の野菜セット 以下の野菜いずれか8~9種類が入ります。 わさび菜 ピリッとした辛みと上品な香りを持ち合わせ、フリル状の葉の形が美しい葉野菜です。生でサラダ、お料理の付け合わせのほか、さっと1分だけ湯がいて醤油を垂らすと辛みが際立ち非常に美味です。 春菊 今年は異常な暑い日照りが続きなかなか成長できない春菊ですが、いつもどおり柔らかくて苦みが無く、サラダで食べられるおいしい春菊に仕上がっています♪生のままで是非お召し上がりください。おみそ汁や、さっと茹でて白和えや胡麻和えも乙ですね。   なす 「秋ナスは嫁に食わすな」と昔から言われていますが、是非みなさんに味わっていただきたい、味が乗った秋ナスです。 現在では希少になっている「真黒なす」(しんくろなす)という品種。個人的には焼きナスが圧倒的においしいと感じています。丸ごとヘタもつけたままグリルでしんなりするまで焼き、冷水にさらして皮を取ります。実の部分の水を切って、薬味と鰹節とポン酢をすれば、甘みと香りのある焼きナスを楽しめます。 緑色のナスは青ナスという、火を入れると果肉がトロ―リおいしいナスです。おすすめは唐揚げ。塩で水を切ってから唐揚げダレに10分ほど漬け込み、片栗粉をまぶして揚げるだけ。これが本当に最高なので、是非お試しください!   レタス 今年は異常な暑さが続き、収穫前にとう立ちをする(春に花芽が出てくる生理現象)という前代未聞の事態がおきています。とう立ちをぎりぎり免れたレタスをお届けしていますが、すこーし葉が固めで、ほのかな苦みを感じます。   丸くてしっかりとした葉が特徴のロメインレタスは火を通しても葉がくたくたになりにくいので、炒めものや煮物に最適です。ほのかな甘みと苦みがあり、お料理のアクセントになります。もちろん生でも食べられるので、サラダに混ぜてお楽しみください。 赤サンチュはしっかりした歯ごたえ。韓国では焼肉を巻いて食べるのが人気ですが、サラダや炒め物も美味しいですよ!中華風スープやみそ汁もいけます!...

あまぐも通信 2024年10月第4週 vol.20

こもう10月も後半に差し掛かりましたが、いまだに暖かい日がつづいていて、寒くなくて楽なのですが、いつ冬が来るのだろうか?と、なんだか不思議な気分です。寒くなっては暑くなり、野菜たちは春と勘違いして、花を咲かせ始めるほど、今年の秋はいつもと違う様子です。 とはいえ、お米の収穫が終わり、新米を味わうと、今年も一年頑張った!という充実感で、心が満たされます。お世話になった人たちの顔を思い返し、一年を振り返りたくなります。   今年のお米づくりは子どもたちとの種まきから始まりました。畑の一角に畝を作り、お米の籾を筋状に播いていきます。品種はササシグレとジャスミンライス。初めての試みでしたが、大人と小さい子供が一緒になって種まきできて、とてもいい時間となりました。大人は一生懸命、丁寧にまく傍ら、子どもたちは一か所にどっさり、はたまたランダムにバラバラと。。しかし結果は子どもたちがまいた場所の方が苗が力強い!学ばされます。。 田んぼの準備は3月ごろから、山から集めた落ち葉をまいて米ぬかを振り、月1回開催している竹炭焼きの会で焼いた炭と、養土藻(かんてんぱぱの海藻堆肥)を撒いて荒起こしをしました。田植えの直前の植え代掻きは、うまや七福さんをお招きして、馬と共に代掻きをする体験会を開きました。大人も子どもも専用の道具を支え、馬と息を合わせて田を耕しました。騒音も振動も無い心地よさを感じ、石油の無かった時代に想いを馳せ、田植えの準備が整いました。 1週間後、いよいよ田植えです。畑の土にしっかりと根を張り立派に育った苗を掘り取り、一本づつ手で植えていきました。大人は真剣に、子どもたちは遊びまわりながらも、たまに大人の真似をして植えてみたり。。子どもは大人の背中を見て、自分のペースで学んでいくように思います、大人に押し付けられるよりも、自発的に動く方が圧倒的に得るものが多いですね。だからこそ、仕事の場にも子どもが遊べるよはくを作ってあげることは、とても大事なことだと思います。 3度のチェーン除草と2回の田車除草を経てお米は順調に育ち、いよいよ収穫。馬のうんちも加わったおかげか、とてもよく育って、約300㎏のお米が収穫できました。 じっくりと天日で干してから脱穀。早速精米して、初の新米はもちろん薪で炊きます。サンマも炭で焼いて、堪能しました。新米というのは本当においしく、おかず無しで何杯でもいけてしまうのです。。娘もおいしいおいしいといつも以上の食欲。特別です。 仲間のOKOME CRAFTのあつきくん(https://ame-tsuchi-hito.com/pages/partner)が作っているお米が受注開始となりました。ご希望の方は、お問い合わせください。 今シーズンもラストスパート!新米を食べて、頑張りましょう!   さて、今週の野菜セットの内容です。夏野菜はいよいよ終わりを迎え始め、秋冬の野菜が揃い始めました。 今週の野菜セット 以下の野菜いずれか8~9種類が入ります。 わさび菜 ピリッとした辛みと上品な香りを持ち合わせ、フリル状の葉の形が美しい葉野菜です。生でサラダ、お料理の付け合わせのほか、さっと1分だけ湯がいて醤油を垂らすと辛みが際立ち非常に美味です。 春菊 今年は異常な暑い日照りが続きなかなか成長できない春菊ですが、いつもどおり柔らかくて苦みが無く、サラダで食べられるおいしい春菊に仕上がっています♪生のままで是非お召し上がりください。おみそ汁や、さっと茹でて白和えや胡麻和えも乙ですね。   なす 「秋ナスは嫁に食わすな」と昔から言われていますが、是非みなさんに味わっていただきたい、味が乗った秋ナスです。 現在では希少になっている「真黒なす」(しんくろなす)という品種。個人的には焼きナスが圧倒的においしいと感じています。丸ごとヘタもつけたままグリルでしんなりするまで焼き、冷水にさらして皮を取ります。実の部分の水を切って、薬味と鰹節とポン酢をすれば、甘みと香りのある焼きナスを楽しめます。 緑色のナスは青ナスという、火を入れると果肉がトロ―リおいしいナスです。おすすめは唐揚げ。塩で水を切ってから唐揚げダレに10分ほど漬け込み、片栗粉をまぶして揚げるだけ。これが本当に最高なので、是非お試しください!   レタス 今年は異常な暑さが続き、収穫前にとう立ちをする(春に花芽が出てくる生理現象)という前代未聞の事態がおきています。とう立ちをぎりぎり免れたレタスをお届けしていますが、すこーし葉が固めで、ほのかな苦みを感じます。   丸くてしっかりとした葉が特徴のロメインレタスは火を通しても葉がくたくたになりにくいので、炒めものや煮物に最適です。ほのかな甘みと苦みがあり、お料理のアクセントになります。もちろん生でも食べられるので、サラダに混ぜてお楽しみください。 赤サンチュはしっかりした歯ごたえ。韓国では焼肉を巻いて食べるのが人気ですが、サラダや炒め物も美味しいですよ!中華風スープやみそ汁もいけます!...

あまぐも通信 2024年10月第3週 vol.19

あまぐも通信 2024年10月第3週 vol.19

あっという間に10月も後半となりました。徐々に日中の気温も下がってきましたが、まだまだ暖かい日が続きますね。寒暖差による体調の変化に気をつけたい時期です。 気温が下がってくるとようやく冬支度をする気になってきて、屋根に上って薪ストーブの煙突掃除をしたり、里芋の保存用の大穴を掘ったりし始めています。写真は幅1m長さ2m深さ1mの穴です。 まだあたたかいうちに、ナスの種取りをしました。 実がついてから2か月くらい、木に成らせたままにしておいた青ナスは、ゆっくりと大きくなり、やがて黄色く熟してきました。 2ヶ月くらいが経って十分熟したら、収穫し、程よく暖かい室内に置いて1週間くらい追熟します。 追熟するとさらに黄色みが増し、実の栄養が種に流転していきます。 1週間くらい経って完熟したら、いよいよ種を取り出す時です。 まず、種を取り出す前に、実を揉みます。 ナスの果肉はキメが細かく、果肉と種がほぐれにくいため、中の果肉を潰す感覚で優しく揉みます。 よく揉んで柔らかくなったら、実を半分に割ります。 次に、流水に当てながら果肉をほぐし、種を洗い出します。下にボールを置いて種を受けましょう。 種が底に沈み、果肉が水面に浮きます。種が流れないようそーっと水と果肉を流します。 種がきれいになったら、玉ねぎネットに入れて乾かします。最初の2時間ほど天日に当てて急速に乾かし、その後日陰の乾燥した場所で乾かします。 1週間ほど経って完全に乾いたら、ジップ付きの袋や瓶など、密閉できる容器に入れ、できれば乾燥材も一緒に入れて、温度変化の少ない場所で保管します。冷蔵庫や押入れなどがいいでしょう。 毎年種を採ることで、植物がその年に蓄えた情報を、次の年に繋ぐことができます。その年の気候や土の環境、水分や肥料などのデータが小さな種に詰め込まれ、翌年育つ植物はそのデータに合った身体を作っていこうとします。 そうして年々、野菜は畑の環境やその人の農法に適応していきます。農薬や化学肥料を使わない野菜作りにおいて、自家採種はとても大切なプロセスになります。 毎年種を繋ぎ、人と植物が二人三脚で共に成長していくことで、畑には独特の環境が形成されていくことでしょう。 現在美味しい野菜が食べられるのは、先人たちが種を繋いできてくれたお陰です。 その種が絶えれば、未来に生きる子孫は豊かな食文化を享受できなくなってしまいますね。 戦前まで各家庭で作られていた多くの在来品種の野菜が消えてしまったという話はよく耳にします。 種をつなぐことは、未来にいのちをつなぐこと。人と植物が長い年月をかけて積み上げてきた関係を、未来につなげていきましょう。   さて、今週の野菜セットの内容です。夏野菜はいよいよ終わりを迎え始め、秋冬の野菜が揃い始めました。 今週の野菜セット 以下の野菜いずれか8~9種類が入ります。 ゴーヤ 涼しい気候のため毎年穫れ始めは夏の終わりになりがちなゴーヤ。新鮮なゴーヤは苦みが少なく、塩もみしてギュッと絞れば生でも美味。ポン酢や鰹節でさっぱりと。ワタを取らずにそのままワタごと天ぷらも美味です!タネがカリッと香ばしく、ナッツのような香りが楽しめます。 春菊 今年は異常な暑い日照りが続きなかなか成長できない春菊ですが、いつもどおり柔らかくて苦みが無く、サラダで食べられるおいしい春菊に仕上がっています♪生のままで是非お召し上がりください。おみそ汁や、さっと茹でて白和えや胡麻和えも乙ですね。  ...

あまぐも通信 2024年10月第3週 vol.19

あっという間に10月も後半となりました。徐々に日中の気温も下がってきましたが、まだまだ暖かい日が続きますね。寒暖差による体調の変化に気をつけたい時期です。 気温が下がってくるとようやく冬支度をする気になってきて、屋根に上って薪ストーブの煙突掃除をしたり、里芋の保存用の大穴を掘ったりし始めています。写真は幅1m長さ2m深さ1mの穴です。 まだあたたかいうちに、ナスの種取りをしました。 実がついてから2か月くらい、木に成らせたままにしておいた青ナスは、ゆっくりと大きくなり、やがて黄色く熟してきました。 2ヶ月くらいが経って十分熟したら、収穫し、程よく暖かい室内に置いて1週間くらい追熟します。 追熟するとさらに黄色みが増し、実の栄養が種に流転していきます。 1週間くらい経って完熟したら、いよいよ種を取り出す時です。 まず、種を取り出す前に、実を揉みます。 ナスの果肉はキメが細かく、果肉と種がほぐれにくいため、中の果肉を潰す感覚で優しく揉みます。 よく揉んで柔らかくなったら、実を半分に割ります。 次に、流水に当てながら果肉をほぐし、種を洗い出します。下にボールを置いて種を受けましょう。 種が底に沈み、果肉が水面に浮きます。種が流れないようそーっと水と果肉を流します。 種がきれいになったら、玉ねぎネットに入れて乾かします。最初の2時間ほど天日に当てて急速に乾かし、その後日陰の乾燥した場所で乾かします。 1週間ほど経って完全に乾いたら、ジップ付きの袋や瓶など、密閉できる容器に入れ、できれば乾燥材も一緒に入れて、温度変化の少ない場所で保管します。冷蔵庫や押入れなどがいいでしょう。 毎年種を採ることで、植物がその年に蓄えた情報を、次の年に繋ぐことができます。その年の気候や土の環境、水分や肥料などのデータが小さな種に詰め込まれ、翌年育つ植物はそのデータに合った身体を作っていこうとします。 そうして年々、野菜は畑の環境やその人の農法に適応していきます。農薬や化学肥料を使わない野菜作りにおいて、自家採種はとても大切なプロセスになります。 毎年種を繋ぎ、人と植物が二人三脚で共に成長していくことで、畑には独特の環境が形成されていくことでしょう。 現在美味しい野菜が食べられるのは、先人たちが種を繋いできてくれたお陰です。 その種が絶えれば、未来に生きる子孫は豊かな食文化を享受できなくなってしまいますね。 戦前まで各家庭で作られていた多くの在来品種の野菜が消えてしまったという話はよく耳にします。 種をつなぐことは、未来にいのちをつなぐこと。人と植物が長い年月をかけて積み上げてきた関係を、未来につなげていきましょう。   さて、今週の野菜セットの内容です。夏野菜はいよいよ終わりを迎え始め、秋冬の野菜が揃い始めました。 今週の野菜セット 以下の野菜いずれか8~9種類が入ります。 ゴーヤ 涼しい気候のため毎年穫れ始めは夏の終わりになりがちなゴーヤ。新鮮なゴーヤは苦みが少なく、塩もみしてギュッと絞れば生でも美味。ポン酢や鰹節でさっぱりと。ワタを取らずにそのままワタごと天ぷらも美味です!タネがカリッと香ばしく、ナッツのような香りが楽しめます。 春菊 今年は異常な暑い日照りが続きなかなか成長できない春菊ですが、いつもどおり柔らかくて苦みが無く、サラダで食べられるおいしい春菊に仕上がっています♪生のままで是非お召し上がりください。おみそ汁や、さっと茹でて白和えや胡麻和えも乙ですね。  ...

あまぐも通信 2024年10月第2週 vol.18

あまぐも通信 2024年10月第2週 vol.18

時報のサイレンが18時から17時に変わり、金木犀が香り始めると、秋だなあ、という感じがします。柿が熟し、栗が落ち、アケビが開いて、自然の恵が溢れてきました。 10月、北杜市では下旬頃に霜が降り、夏野菜が一斉に穫れなくなります。根菜類も収穫し、冬に備えて凍らぬよう貯蔵をする時期でもあります。 いつもなら寒くなってきて、秋のうちにサトイモやさつまいもを掘らねば!とソワソワするのですが、今年は10月になっても暑い日が続くせいで、なんだか気持ちがのんびりしてしまっています。。とは言え必ず冬はくるはず。焦らねば!と自分に言い聞かせるしかありませんね。 秋の野菜たちは、なかなか大きくなりません。暑すぎるから成長できないのか、寒くならないからのんびりしているのか。。どちらとも捉えられますね。人間と同じで、のんびりしているのかなあ。   さて、今週の野菜セットの内容です。夏野菜はいよいよ終わりを迎え始め、秋冬の野菜が揃い始めました。 今週の野菜セット 以下の野菜いずれか8~9種類が入ります。 ゴーヤ 涼しい気候のため毎年穫れ始めは夏の終わりになりがちなゴーヤ。新鮮なゴーヤは苦みが少なく、塩もみしてギュッと絞れば生でも美味。ポン酢や鰹節でさっぱりと。ワタを取らずにそのままワタごと天ぷらも美味です!タネがカリッと香ばしく、ナッツのような香りが楽しめます。 春菊 今年は異常な暑い日照りが続きなかなか成長できない春菊ですが、いつもどおり柔らかくて苦みが無く、サラダで食べられるおいしい春菊に仕上がっています♪生のままで是非お召し上がりください。おみそ汁や、さっと茹でて白和えや胡麻和えも乙ですね。   なす 「秋ナスは嫁に食わすな」と昔から言われていますが、是非みなさんに味わっていただきたい、味が乗ったナスです。 現在では希少になっている「真黒なす」(しんくろなす)という品種。個人的には焼きナスが圧倒的においしいと感じています。丸ごとヘタもつけたままグリルでしんなりするまで焼き、冷水にさらして皮を取ります。実の部分の水を切って、薬味と鰹節とポン酢をすれば、甘みと香りのある焼きナスを楽しめます。 緑色のナスは青ナスという、火を入れると果肉がトロ―リおいしいナスです。おすすめは唐揚げ。塩で水を切ってから唐揚げダレに10分ほど漬け込み、片栗粉をまぶして揚げるだけ。これが本当に最高なので、是非お試しください!   レタス 今年は異常な暑さが続き、収穫前にとう立ちをする(春に花芽が出てくる生理現象)という前代未聞の事態がおきています。とう立ちをぎりぎり免れたレタスをお届けしていますが、すこーし葉が固めで、ほのかな苦みを感じます。 サンチュは韓国では焼肉を巻いて食べるのが定番。歯ごたえがあり柔らかく、形も平たくてちょうどいいのです。もちろんちぎってサラダにしてもよし、汁の実や、炒め物など、火を通してもおいしくいただけます。 サニーレタスはフリルの葉と美しい赤の差し色がお料理のアクセントに。   十六ササゲ ながーいインゲンのような野菜はササゲという、マメ科の野菜です。柔らかくてスジが無いので、インゲンと同じように使えます。ササゲ特有の風味があり、茹でてから切り分けて和え物、お浸し、炒め物、煮物、天ぷらなどでおいしくいただけます♪ ベビーリーフ 順調に育っている葉物野菜の中から、順次間引き収穫をしたものをお届けいたします。まだ若々しい葉は柔らかく、味が凝縮して大変美味です。是非サラダにしてお楽しみください。 今回は大根の間引き菜です。赤い根の小田切赤首大根と、白い根の宮重大根の間引き菜です。柔らかい葉は生で食べればほのかな辛みと苦みが。サラダに混ぜたりお料理の青みとして。塩もみにしてさっぱりと。ニンニクと塩で炒めればご飯が進みます。お味噌汁もいいですね。   かぼちゃ...

あまぐも通信 2024年10月第2週 vol.18

時報のサイレンが18時から17時に変わり、金木犀が香り始めると、秋だなあ、という感じがします。柿が熟し、栗が落ち、アケビが開いて、自然の恵が溢れてきました。 10月、北杜市では下旬頃に霜が降り、夏野菜が一斉に穫れなくなります。根菜類も収穫し、冬に備えて凍らぬよう貯蔵をする時期でもあります。 いつもなら寒くなってきて、秋のうちにサトイモやさつまいもを掘らねば!とソワソワするのですが、今年は10月になっても暑い日が続くせいで、なんだか気持ちがのんびりしてしまっています。。とは言え必ず冬はくるはず。焦らねば!と自分に言い聞かせるしかありませんね。 秋の野菜たちは、なかなか大きくなりません。暑すぎるから成長できないのか、寒くならないからのんびりしているのか。。どちらとも捉えられますね。人間と同じで、のんびりしているのかなあ。   さて、今週の野菜セットの内容です。夏野菜はいよいよ終わりを迎え始め、秋冬の野菜が揃い始めました。 今週の野菜セット 以下の野菜いずれか8~9種類が入ります。 ゴーヤ 涼しい気候のため毎年穫れ始めは夏の終わりになりがちなゴーヤ。新鮮なゴーヤは苦みが少なく、塩もみしてギュッと絞れば生でも美味。ポン酢や鰹節でさっぱりと。ワタを取らずにそのままワタごと天ぷらも美味です!タネがカリッと香ばしく、ナッツのような香りが楽しめます。 春菊 今年は異常な暑い日照りが続きなかなか成長できない春菊ですが、いつもどおり柔らかくて苦みが無く、サラダで食べられるおいしい春菊に仕上がっています♪生のままで是非お召し上がりください。おみそ汁や、さっと茹でて白和えや胡麻和えも乙ですね。   なす 「秋ナスは嫁に食わすな」と昔から言われていますが、是非みなさんに味わっていただきたい、味が乗ったナスです。 現在では希少になっている「真黒なす」(しんくろなす)という品種。個人的には焼きナスが圧倒的においしいと感じています。丸ごとヘタもつけたままグリルでしんなりするまで焼き、冷水にさらして皮を取ります。実の部分の水を切って、薬味と鰹節とポン酢をすれば、甘みと香りのある焼きナスを楽しめます。 緑色のナスは青ナスという、火を入れると果肉がトロ―リおいしいナスです。おすすめは唐揚げ。塩で水を切ってから唐揚げダレに10分ほど漬け込み、片栗粉をまぶして揚げるだけ。これが本当に最高なので、是非お試しください!   レタス 今年は異常な暑さが続き、収穫前にとう立ちをする(春に花芽が出てくる生理現象)という前代未聞の事態がおきています。とう立ちをぎりぎり免れたレタスをお届けしていますが、すこーし葉が固めで、ほのかな苦みを感じます。 サンチュは韓国では焼肉を巻いて食べるのが定番。歯ごたえがあり柔らかく、形も平たくてちょうどいいのです。もちろんちぎってサラダにしてもよし、汁の実や、炒め物など、火を通してもおいしくいただけます。 サニーレタスはフリルの葉と美しい赤の差し色がお料理のアクセントに。   十六ササゲ ながーいインゲンのような野菜はササゲという、マメ科の野菜です。柔らかくてスジが無いので、インゲンと同じように使えます。ササゲ特有の風味があり、茹でてから切り分けて和え物、お浸し、炒め物、煮物、天ぷらなどでおいしくいただけます♪ ベビーリーフ 順調に育っている葉物野菜の中から、順次間引き収穫をしたものをお届けいたします。まだ若々しい葉は柔らかく、味が凝縮して大変美味です。是非サラダにしてお楽しみください。 今回は大根の間引き菜です。赤い根の小田切赤首大根と、白い根の宮重大根の間引き菜です。柔らかい葉は生で食べればほのかな辛みと苦みが。サラダに混ぜたりお料理の青みとして。塩もみにしてさっぱりと。ニンニクと塩で炒めればご飯が進みます。お味噌汁もいいですね。   かぼちゃ...

あまぐも通信 2024年10月第1週 vol.17

あまぐも通信 2024年10月第1週 vol.17

9月15日に、野衣禾が2歳になりました。 誕生日会のテーマは最近大好きなトトロ。おとうちゃんおかあちゃん、頑張って準備しました。友人やおじいちゃんおばあちゃんもたくさん集まってくれ、賑やかな誕生日会でした。家で穫れたビーツを使ったケーキを、お菓子作りが得意な友人にお願いして、とっても素敵なケーキを作ってもらいました。 1歳から2歳までのこの1年間は、あっという間かと思いきや、とても濃密で長~い1年間に感じました。 新しいことができるようになったり、新しい言葉を覚えたり、会話ができたり、一緒に遊べる遊びが増えたり、一人遊びをしている娘をぼーっと見ているのがとても楽しかったり、、とにかく毎日が新しい発見と刺激に満ちているせいで、1日が長く感じるのでしょう。 農家をしていると、家の周りにいる時間がとても長く、家族と過ごす時間もとても多いように思います。2時間おきにくらいに家に戻って休憩するので。まだ保育園には入れておらず、おかあちゃんが中心になって面倒を見ています。近所の人たちもとてもよくしてくれるので、助かっています。お母ちゃんが育児に手を取られている分、お父ちゃんは普段の畑仕事と営業と会計と経営とetc.etc.etc.、、、に加えて、掃除、洗濯、料理、掃除、環境整備などの家周りのフィジカルな仕事を全てこなしています。職人の修行のようですね。笑 できるだけお母ちゃんにゆとりをもって子供と向き合ってもらえるよう、最大限のサポートです。 最近はお父ちゃんと一緒にお風呂に入るのが好きで、お風呂タイムは楽しみの一つ。 そしてこの時期、ニンニクの植え付けが近づいてきました。ニンニクのタネの準備に取り掛かり始め、いつもタマネギの皮を剥くのが好きな野衣禾に、「いっしょにむいてみる?」と渡してみると、、ものすごい集中力でニンニクの玉から一片づつ外して、しかも籠に入れていってくれるではありませんか。。 お父ちゃんは、ニンニクの皮を剥いて、鱗片を少しだけほぐした状態にまでして野衣禾に渡していきます。 これ、実はあまり効率的とは言えませんが、効率よりも優先したかったことがありました。それは、子供と一緒に共同作業をすること。いっぺんに自分で鱗片を外してしまえばいいのですが、あえて途中まで、2歳の子でも楽しくお手伝いできるようにしてあげることで、なんと約40分間もの間、親子二人で一緒に作業することができたのです。 お手伝いも、子どもにとっては遊びの一環。大人は仕事の中に、子どもも入ってこられる「よはく」をつくる。年配の方も入ってこられる「よはく」をつくる。そのためには「遊ぶように働く」。いや、正しくは「遊び心を持って働く」でしょうか。これが肝な気がします。すこし遠回りかもしれませんが、長い目で見れば、多世代が一緒に働くことができて、生きるための知恵を伝授でききる。多世代がそれぞれの役割をしっかりともって過ごせることで豊かな時間が生まれる。そんな気づきがあった出来事でした。 今度、ニンニクの植え付けも一緒にできたらいいな! なんて、欲張りすぎかもしれませんね。   さて、今週の野菜セットの内容です。 今週の野菜セット 以下の野菜いずれか8~9種類が入ります。 ゴーヤ 涼しい気候のため毎年穫れ始めは夏の終わりになりがちなゴーヤ。新鮮なゴーヤは苦みが少なく、塩もみしてギュッと絞れば生でも美味。ポン酢や鰹節でさっぱりと。ワタを取らずにそのままワタごと天ぷらも美味です!タネがカリッと香ばしく、ナッツのような香りが楽しめます。 春菊 今年は異常な暑い日照りが続きなかなか成長できない春菊ですが、いつもどおり柔らかくて苦みが無く、サラダで食べられるおいしい春菊に仕上がっています♪生のままで是非お召し上がりください。おみそ汁や、さっと茹でて白和えや胡麻和えも乙ですね。   なす 「秋ナスは嫁に食わすな」と昔から言われていますが、是非みなさんに味わっていただきたい、味が乗ったナスです。 現在では希少になっている「真黒なす」(しんくろなす)という品種。個人的には焼きナスが圧倒的においしいと感じています。丸ごとヘタもつけたままグリルでしんなりするまで焼き、冷水にさらして皮を取ります。実の部分の水を切って、薬味と鰹節とポン酢をすれば、甘みと香りのある焼きナスを楽しめます。 緑色のナスは青ナスという、火を入れると果肉がトロ―リおいしいナスです。おすすめは唐揚げ。塩で水を切ってから唐揚げダレに10分ほど漬け込み、片栗粉をまぶして揚げるだけ。これが本当に最高なので、是非お試しください!   サニーレタス 今年は異常な暑さが続き、収穫前にとう立ちをする(春に花芽が出てくる生理現象)という前代未聞の事態がおきています。とう立ちをぎりぎり免れたレタスをお届けしていますが、すこーし葉が固めで、ほのかな苦みを感じます。 サニーレタスは美しい緋色とライトグリーンのコントラストが特徴で、フリルの葉もかわいいですね。生でサラダの他、油で炒めたり、スープでもおいしくいただけます。  ...

あまぐも通信 2024年10月第1週 vol.17

9月15日に、野衣禾が2歳になりました。 誕生日会のテーマは最近大好きなトトロ。おとうちゃんおかあちゃん、頑張って準備しました。友人やおじいちゃんおばあちゃんもたくさん集まってくれ、賑やかな誕生日会でした。家で穫れたビーツを使ったケーキを、お菓子作りが得意な友人にお願いして、とっても素敵なケーキを作ってもらいました。 1歳から2歳までのこの1年間は、あっという間かと思いきや、とても濃密で長~い1年間に感じました。 新しいことができるようになったり、新しい言葉を覚えたり、会話ができたり、一緒に遊べる遊びが増えたり、一人遊びをしている娘をぼーっと見ているのがとても楽しかったり、、とにかく毎日が新しい発見と刺激に満ちているせいで、1日が長く感じるのでしょう。 農家をしていると、家の周りにいる時間がとても長く、家族と過ごす時間もとても多いように思います。2時間おきにくらいに家に戻って休憩するので。まだ保育園には入れておらず、おかあちゃんが中心になって面倒を見ています。近所の人たちもとてもよくしてくれるので、助かっています。お母ちゃんが育児に手を取られている分、お父ちゃんは普段の畑仕事と営業と会計と経営とetc.etc.etc.、、、に加えて、掃除、洗濯、料理、掃除、環境整備などの家周りのフィジカルな仕事を全てこなしています。職人の修行のようですね。笑 できるだけお母ちゃんにゆとりをもって子供と向き合ってもらえるよう、最大限のサポートです。 最近はお父ちゃんと一緒にお風呂に入るのが好きで、お風呂タイムは楽しみの一つ。 そしてこの時期、ニンニクの植え付けが近づいてきました。ニンニクのタネの準備に取り掛かり始め、いつもタマネギの皮を剥くのが好きな野衣禾に、「いっしょにむいてみる?」と渡してみると、、ものすごい集中力でニンニクの玉から一片づつ外して、しかも籠に入れていってくれるではありませんか。。 お父ちゃんは、ニンニクの皮を剥いて、鱗片を少しだけほぐした状態にまでして野衣禾に渡していきます。 これ、実はあまり効率的とは言えませんが、効率よりも優先したかったことがありました。それは、子供と一緒に共同作業をすること。いっぺんに自分で鱗片を外してしまえばいいのですが、あえて途中まで、2歳の子でも楽しくお手伝いできるようにしてあげることで、なんと約40分間もの間、親子二人で一緒に作業することができたのです。 お手伝いも、子どもにとっては遊びの一環。大人は仕事の中に、子どもも入ってこられる「よはく」をつくる。年配の方も入ってこられる「よはく」をつくる。そのためには「遊ぶように働く」。いや、正しくは「遊び心を持って働く」でしょうか。これが肝な気がします。すこし遠回りかもしれませんが、長い目で見れば、多世代が一緒に働くことができて、生きるための知恵を伝授でききる。多世代がそれぞれの役割をしっかりともって過ごせることで豊かな時間が生まれる。そんな気づきがあった出来事でした。 今度、ニンニクの植え付けも一緒にできたらいいな! なんて、欲張りすぎかもしれませんね。   さて、今週の野菜セットの内容です。 今週の野菜セット 以下の野菜いずれか8~9種類が入ります。 ゴーヤ 涼しい気候のため毎年穫れ始めは夏の終わりになりがちなゴーヤ。新鮮なゴーヤは苦みが少なく、塩もみしてギュッと絞れば生でも美味。ポン酢や鰹節でさっぱりと。ワタを取らずにそのままワタごと天ぷらも美味です!タネがカリッと香ばしく、ナッツのような香りが楽しめます。 春菊 今年は異常な暑い日照りが続きなかなか成長できない春菊ですが、いつもどおり柔らかくて苦みが無く、サラダで食べられるおいしい春菊に仕上がっています♪生のままで是非お召し上がりください。おみそ汁や、さっと茹でて白和えや胡麻和えも乙ですね。   なす 「秋ナスは嫁に食わすな」と昔から言われていますが、是非みなさんに味わっていただきたい、味が乗ったナスです。 現在では希少になっている「真黒なす」(しんくろなす)という品種。個人的には焼きナスが圧倒的においしいと感じています。丸ごとヘタもつけたままグリルでしんなりするまで焼き、冷水にさらして皮を取ります。実の部分の水を切って、薬味と鰹節とポン酢をすれば、甘みと香りのある焼きナスを楽しめます。 緑色のナスは青ナスという、火を入れると果肉がトロ―リおいしいナスです。おすすめは唐揚げ。塩で水を切ってから唐揚げダレに10分ほど漬け込み、片栗粉をまぶして揚げるだけ。これが本当に最高なので、是非お試しください!   サニーレタス 今年は異常な暑さが続き、収穫前にとう立ちをする(春に花芽が出てくる生理現象)という前代未聞の事態がおきています。とう立ちをぎりぎり免れたレタスをお届けしていますが、すこーし葉が固めで、ほのかな苦みを感じます。 サニーレタスは美しい緋色とライトグリーンのコントラストが特徴で、フリルの葉もかわいいですね。生でサラダの他、油で炒めたり、スープでもおいしくいただけます。  ...

あまぐも通信 2024年9月第4週 vol.16

あまぐも通信 2024年9月第4週 vol.16

  秋分を過ぎて、朝晩が冷え込むようになってきました。朝方は少し寒いと感じるくらいなので、薄い羽毛布団を出して、ここ数日は薄いセーターを着て寝ています。ただ、昼間の暑さは尋常ではありません。。 農家をしていると、天気や気温の事ばかり気になって、仲間ともその話題でもちきりです。特に今年は、9月中もいつまでも暑い日が続くので秋の野菜づくりがとても難しくなっています。暑すぎる中でタネを蒔くと発芽しなかったり、発芽しても虫に平らげられてしまったり。。かといって涼しくなるのを待って遅くタネを蒔けば十分成長する前に極寒の冬が来てしまいます。今までにない気候に皆戸惑っており、今年は農家同士、お互いに助け合いが必要になりそうです。 10月ごろまで残暑が続くという噂もありますが、気温の変化も激しくなりそうなので、皆さま体調には十分気をつけてお過ごしください。 さて、今週の野菜セットの内容です。 今週の野菜セット 以下の野菜いずれか8~9種類が入ります。 ゴーヤ 涼しい気候のため毎年穫れ始めは夏の終わりになりがちなゴーヤ。新鮮なゴーヤは苦みが少なく、塩もみしてギュッと絞れば生でも美味。ポン酢や鰹節でさっぱりと。ワタを取らずにそのままワタごと天ぷらも美味です!タネがカリッと香ばしく、ナッツのような香りが楽しめます。 インゲン 長年種を繋いでいる、越谷インゲンという品種です。大きめで収穫しても柔らかく、適度な歯ごたえとほのかな甘みがおいしい、昔ながらのインゲンです。色よくゆでて味噌やマヨネーズにディップすれば、インゲンの香りを楽しめます。天ぷらや炒め物も◎   なす 「秋ナスは嫁に食わすな」と昔から言われていますが、是非みなさんに味わっていただきたい、味が乗ったナスです。 現在では希少になっている「真黒なす」(しんくろなす)という品種。油との相性が非常によく、定番の揚げ物やみそ炒めが美味。皮が柔らかいので生食も!ほのかな甘みがあり塩もみして浅漬けにするとコリコリとおいしいお漬物になります♪ 緑色のナスは青ナスという、火を入れると果肉がトロ―リおいしいナスです。おすすめは唐揚げ。塩で水を切ってから唐揚げダレに10分ほど漬け込み、片栗粉をまぶして揚げるだけ。これが本当に最高なので、是非お試しください!   コリンキー 目の覚めるようなレモンイエローが魅力の、かぼちゃの仲間です。生のままで皮も種も食べられるので、薄切りや細切りにしてサラダに。ローストしたり、煮物も美味です。独特の香りがあり、クセになりますよ♪   十六ササゲ ながーいインゲンのような野菜はササゲという、マメ科の野菜です。柔らかくてスジが無いので、インゲンと同じように使えます。ササゲ特有の風味があり、茹でてから切り分けて和え物、お浸し、炒め物、煮物、天ぷらなどでおいしくいただけます♪ ベビーリーフ 順調に育っている葉物野菜の中から、順次間引き収穫をしたものをお届けいたします。まだ若々しい葉は柔らかく、味が凝縮して大変美味です。是非サラダにしてお楽しみください。 今回は山東菜という結球しないタイプの白菜と、ベビーレタスの2種です。   じゃがいも ※表面に虫食いがあり、その部分が黒くなってしまっていますので、取り除いてお召し上がりください。虫食いがある分増量してお届けしております。ご了承ください。 十勝コガネという品種で、じゃがいも界の中では万能・堅実という印象。煮ても焼いても上げてもとても美味しく、貯蔵性が高いので重宝しています。丸ごと茹でてからじゃがいもに割れ目ができる程度に軽く潰し、オイルやバターをかけて焦げ目がつく程度にローストする料理が好きです。 ラディッシュ...

あまぐも通信 2024年9月第4週 vol.16

  秋分を過ぎて、朝晩が冷え込むようになってきました。朝方は少し寒いと感じるくらいなので、薄い羽毛布団を出して、ここ数日は薄いセーターを着て寝ています。ただ、昼間の暑さは尋常ではありません。。 農家をしていると、天気や気温の事ばかり気になって、仲間ともその話題でもちきりです。特に今年は、9月中もいつまでも暑い日が続くので秋の野菜づくりがとても難しくなっています。暑すぎる中でタネを蒔くと発芽しなかったり、発芽しても虫に平らげられてしまったり。。かといって涼しくなるのを待って遅くタネを蒔けば十分成長する前に極寒の冬が来てしまいます。今までにない気候に皆戸惑っており、今年は農家同士、お互いに助け合いが必要になりそうです。 10月ごろまで残暑が続くという噂もありますが、気温の変化も激しくなりそうなので、皆さま体調には十分気をつけてお過ごしください。 さて、今週の野菜セットの内容です。 今週の野菜セット 以下の野菜いずれか8~9種類が入ります。 ゴーヤ 涼しい気候のため毎年穫れ始めは夏の終わりになりがちなゴーヤ。新鮮なゴーヤは苦みが少なく、塩もみしてギュッと絞れば生でも美味。ポン酢や鰹節でさっぱりと。ワタを取らずにそのままワタごと天ぷらも美味です!タネがカリッと香ばしく、ナッツのような香りが楽しめます。 インゲン 長年種を繋いでいる、越谷インゲンという品種です。大きめで収穫しても柔らかく、適度な歯ごたえとほのかな甘みがおいしい、昔ながらのインゲンです。色よくゆでて味噌やマヨネーズにディップすれば、インゲンの香りを楽しめます。天ぷらや炒め物も◎   なす 「秋ナスは嫁に食わすな」と昔から言われていますが、是非みなさんに味わっていただきたい、味が乗ったナスです。 現在では希少になっている「真黒なす」(しんくろなす)という品種。油との相性が非常によく、定番の揚げ物やみそ炒めが美味。皮が柔らかいので生食も!ほのかな甘みがあり塩もみして浅漬けにするとコリコリとおいしいお漬物になります♪ 緑色のナスは青ナスという、火を入れると果肉がトロ―リおいしいナスです。おすすめは唐揚げ。塩で水を切ってから唐揚げダレに10分ほど漬け込み、片栗粉をまぶして揚げるだけ。これが本当に最高なので、是非お試しください!   コリンキー 目の覚めるようなレモンイエローが魅力の、かぼちゃの仲間です。生のままで皮も種も食べられるので、薄切りや細切りにしてサラダに。ローストしたり、煮物も美味です。独特の香りがあり、クセになりますよ♪   十六ササゲ ながーいインゲンのような野菜はササゲという、マメ科の野菜です。柔らかくてスジが無いので、インゲンと同じように使えます。ササゲ特有の風味があり、茹でてから切り分けて和え物、お浸し、炒め物、煮物、天ぷらなどでおいしくいただけます♪ ベビーリーフ 順調に育っている葉物野菜の中から、順次間引き収穫をしたものをお届けいたします。まだ若々しい葉は柔らかく、味が凝縮して大変美味です。是非サラダにしてお楽しみください。 今回は山東菜という結球しないタイプの白菜と、ベビーレタスの2種です。   じゃがいも ※表面に虫食いがあり、その部分が黒くなってしまっていますので、取り除いてお召し上がりください。虫食いがある分増量してお届けしております。ご了承ください。 十勝コガネという品種で、じゃがいも界の中では万能・堅実という印象。煮ても焼いても上げてもとても美味しく、貯蔵性が高いので重宝しています。丸ごと茹でてからじゃがいもに割れ目ができる程度に軽く潰し、オイルやバターをかけて焦げ目がつく程度にローストする料理が好きです。 ラディッシュ...